良質な黒木がいよいよ無いらしい

これまでも、三線に使う黒木が少なくなってきているという話は方々で出ていましたが、先日沖縄を訪問した際にいくつか三線屋さんを周り、本当に黒木の在庫がもう少ないという状況を実感しました。

 

どういう状況かと言いますと

 

・卸屋さんから、もうまとまって黒木(カミゲンやフィリピンなど)が入ってこない。仕入れられない。

・大量に黒木の在庫を持っている三線屋さんもいるようだが、他に売渡すわけではない

・時々、庭に黒木があって、なんて話があるが、黒みの部分が細く、ほとんど使えないものが多い

・カマゴンももう手に入らないかも

 

という感じでした。

 

なので、市場から三線の棹になる黒木の原木がついになくなるかというと、あるにはある。持っている人は持っている。でも、正式ルート(業者)からは今後入りそうにない、という感じです。ちなみに黒木は三線だけじゃなく、ギターの指板などにも利用されるため、ニーズが多いんですよね。

 

私の知り合いのお店も、もう残すところ50本弱ぐらいしかない感じです。しかも良い黒木は早めに選ばれるため、今年よりも来年のほうが良い木はなくなってる可能性が高いんです。

 

いずれにしてもですね、そういうわけで三線を買おうとしてる人、オーダーで作ろうと思ってる人は、早くしたほうが良いと思います。いつかうまくなったら黒木の三線を!なんて考えてると、その頃には黒木で作れないかもしれないです。いま植樹を沖縄で頑張ってされてますが、それが使えるようになるには少なくとも100年以上先の話です。

 

先行投資することをおすすめします。