銘苅三味線店を出た後、急いで美らSUNビーチへ向かい、写真を撮影してきました。
先日のブログで紹介した昭和中期〜後期作と思われるユシ木の真壁型三線です。ネットショップにて販売開始しましたので興味ある方はご検討ください。
何枚かの写真と共にスペック等ご紹介していきます。
ものすごく久しぶりに一梃棹を入手しました。某フリマアプリで出されていた棹ですが、かの有名な又吉真栄作かも?ということで、本当かどうかは不明ですがとてもバランスがよく見えたので購入しました。
黒木ではなく、材質不明ですが黒塗りなのは間違いないです。心まで真っ黒に塗られています。糸蔵の部分が金に塗られていて、果たしてこれがどういう感じで作られたのかとか色々気になりますが、個人的に天も鳩胸の作りもとても好きな一本です。
今月に沖縄に行く機会があるので、琉球楽器またよしに持って行ってみてもらおうかと思ってますが、これを三線化するにあたってはいつも通りみなみ三線店にお願いする予定です。
今回も桃原チーガーに久米島紬のティーガー等々、上等なスペックでお願いしてます。また三線になったらアップすることにします。
2023年9月21日
琉球楽器またよしに持ちこんで確認してもらったところ、又吉真栄さん作ではありませんでした。
2023年10月30日
みなみ三線店、銘苅三味線店でみてもらったところ、おそらくユシ木じゃないかとのこと。上等な真壁とのことでした。
このサイトでも随分と書かせてもらってる三線制作の第一人者、銘苅春政先生が情熱大陸に出られるようです。すごいですね、人間国宝まで行ってもらいたいものです。
放送は2022年5月15日(日) 23時から。
お見逃しなく。
追伸
2022年5月現在で、銘苅春政先生の三線を手に入れたい方はみなみ三線店を覗いてみてください。6本ぐらいありました。なかでもこの八重山黒木の一本はめちゃくちゃ高額ですが、これ以上ないという業物です。さすがに手が出ないものの、喉から手が出るほど欲しい。大与那城もとても気になる一本です。
現在、三線を5本ほど所有しています。製作中のものや胡弓もあるので、もう少し増えることになるかもしれません。
私のように、複数本もたれている三線愛好家の方は結構いらっしゃって、このサイトのお問い合わせから感想をご連絡いただくこともよくあります。
そんな皆さんに共通の悩みかもしれません。三線って、3本以上あると置き方に困りませんか?
沖縄のご実家に暮らされている方や、広いお家に住まれている方は床の間なんかがあって三線を飾られている様をよく見かけます。しかし、私のように地方から都市へ移住し、マンション住まいの方も多いはず。
スペースないんですよね。床の間もないんです。三線を愛でたい気持ちはあるものの、一本一本並べるわけにはいかないのです。
そんななか、私がついに出会った究極の三線立て、スタンドをご紹介します。宮城県の木工のプロ、真栄工芸さんに特別に作っていただきました。このブログを見て欲しい!と思った方は、真栄工芸さんのInstagramから問合せしてみてくださいね。
人間国宝の故島袋正雄先生が沖縄県立博物館に寄贈された名器、与那城三線銘玉城/與那を見てきました。とてもオーラのある一本で大満足なんですが、この企画展で展示されている三線はこの一本だけ。せめてあと2~3本何かあったらよかったのにって感じの少し物足りない企画展でした。
これまでも、三線に使う黒木が少なくなってきているという話は方々で出ていましたが、先日沖縄を訪問した際にいくつか三線屋さんを周り、本当に黒木の在庫がもう少ないという状況を実感しました。
どういう状況かと言いますと
・卸屋さんから、もうまとまって黒木(カミゲンやフィリピンなど)が入ってこない。仕入れられない。
・大量に黒木の在庫を持っている三線屋さんもいるようだが、他に売渡すわけではない
・時々、庭に黒木があって、なんて話があるが、黒みの部分が細く、ほとんど使えないものが多い
・カマゴンももう手に入らないかも
という感じでした。
なので、市場から三線の棹になる黒木の原木がついになくなるかというと、あるにはある。持っている人は持っている。でも、正式ルート(業者)からは今後入りそうにない、という感じです。ちなみに黒木は三線だけじゃなく、ギターの指板などにも利用されるため、ニーズが多いんですよね。
私の知り合いのお店も、もう残すところ50本弱ぐらいしかない感じです。しかも良い黒木は早めに選ばれるため、今年よりも来年のほうが良い木はなくなってる可能性が高いんです。
いずれにしてもですね、そういうわけで三線を買おうとしてる人、オーダーで作ろうと思ってる人は、早くしたほうが良いと思います。いつかうまくなったら黒木の三線を!なんて考えてると、その頃には黒木で作れないかもしれないです。いま植樹を沖縄で頑張ってされてますが、それが使えるようになるには少なくとも100年以上先の話です。
先行投資することをおすすめします。
ひさしぶりに新しい三線を入手しました。
新しいといっても、作製されたのはずいぶんと昔。昭和中期の作と伝わる三線です。
この三線の製作者は、西平開鐘の写しを図面におこした三線職人、玉城盛善氏。いまではいろんな製作者の方が盛嶋開鐘や西平開鐘など開鐘の写しを製作されていますが、開鐘の写しを製作するには開鐘そのものを図面に起こす必要があります。玉城氏はその西平開鐘を図面化した人。
この棹は塗りが施されておらず、棹にいくつかの細かい修復歴がみられます。三線の棹は漆塗りを施すことで木のひび割れなどを防いでいるわけですが、塗りを施さないとどうしても気温や湿度の変化で割れが生じたりします。
でも、塗りのない木はやはり木の感触が素晴らしく、三線が黒木でできていることを肌で実感できます。この三線は本当かどうかは証明する術がないですが、八重山黒木でできているということで、いまでは希少な原木で作られた棹は感激もひとしお。
個人的には古典を嗜んでいることもあり、通常弾くのは与那城か江戸与那城が多く、真壁型はあまり使用しないのですが、この西平開鐘は棹が太めに作られているので、棹の握った感覚は与那城に近い感覚を覚えます。
そして私自身一番気に入ってるのは、このティーガー。こんな鮮やかで艶やかなティーガーは今までみたことありません。泰屋さんのティーガーはどれも惚れ惚れする美しさです。
久しぶりにみなみ三線店のサイトを見たら、これはこれは大変珍しい銘苅春政氏作の六線の棹が売りに出ていました。
与那城型で有名な銘苅氏ですが、六線は初めて見ました。これはかなり希少なんじゃないでしょうか。
その価格はなんと80万円。銘苅先生の棹で希少性を考えたら安いんではないでしょうか。
ほかにもサイト上に知念大工の完成品や久葉の骨なんかも出てましたね。
三線用のオリジナルティーガーを作製しました。
これ以外にも作製し、自分の三線にはつけましたが、余った分を販売します。
生地は自分で選定し、意匠を指定してプロに15,000円/枚で作製してもらいました。ので、15,000円で販売します。
3枚中2枚は石持ち寺抜き霞の紋を入れています。漢字の王みたいな模様です。これは特に意味があってつけたわけではなく、なんか霞の紋様が好きで、この意匠を取り入れてもらいました。
なかなか白ベースのティーガーが売ってないため、少しずつ色を変えて3本作製してます。
これ以上はオリジナルティーガーは作らないと思いますので、購入検討される方はお早めに。
後にも先にも、これ以上のバチをおそらく手にすることはないでしょう。
本当の一生もののバチを手に入れました。マッコウクジラの歯を使ったバチ、銘苅春政先生作です。
本日先生から受け取ったばかりなので重さは測っていないのですが、象牙のバチの1.5倍ぐらいの重さがあります。
普通の水牛の角のバチの体感で2倍ぐらいの重さでしょうか。
これで早弾きは筋トレが必要そうです。
そもそもは、私が象牙のバチを探していたことに端を欲するのですが、とある方に鯨歯の原木を探して銘苅先生に作ってもらったらどうだろう、とアドバイス頂いたところからはじまります。
マッコウクジラの歯も入手が困難なのですが、象牙よりは多少マシだろう、というところからスタートしました。
しかし、いざ探してみるとかなり希少だったんですけどね。
誤解を恐れずにいうと、マッコウクジラの歯自体を入手することはさほど困難ではありません。が、三線のバチ用に身の詰まった歯を探すことは非常に困難です。
これが実際の原歯の写真。直径が約19cmほどあります。これだけみると、8cmのバチが2本作れそうに見えますが、実際に中には多少の空洞があり、身が詰まっている部分は約15cmでした。
それでも、10cm以上身が詰まっているもので、太さがそれなりにあるのは極めて少ないです。私も卸屋さんに探し回ってもらってようやく手に入れました。その分相当の値段がしたんですが.....。
で、これを手に銘苅先生にお願いにあがったのですが、こんな立派なクジラの歯は今現在まず手に入らないと驚いてらっしゃいました。
写真をご覧いただければわかりますが、2色模様になっています。この少し褐色の部分が先生曰く強度が強いとのこと。白い部分は比較的柔らかいんだそうです。
なので、このような強度が強い部分で完璧にバチ先端部分が作れることはすごく珍しいようで、受け取りの際にかなり上機嫌にご説明いただきました。
こんな最高なバチはなかなかできないと銘苅先生が居合わせた別のお客さんに興奮気味に言われてたのを見て、改めて作って良かったとジワジワと喜びが溢れてきつつ、あまりバチの製作を好まれない銘苅先生に無理を言って作って頂いて申し訳なさと感謝の気持ちが入り混じって、よくわからない不思議な気持ちになりました。
ただ、なんでしょう、三線を手にいれるよりも高揚感がありました。こんなバチは二度と出会えないだろうと思います。これぞ家宝。
本当に無理を承知でお願いし、引き受けてくださった銘苅先生に感謝です。
ということで、今まで使ってきた象牙のバチはこのサイトで販売していましたが、早々と売れてしましました。
なかなかこんな名器が世に出回ることもありません。
お金がある人は買いです。
2014年3月に開催された、沖縄県立博物館・美術館プレゼンツ「三線打ティーワジャコンテスト」にて「沖縄県立博物館・美術館館長賞」を受賞したみなみ三線店の真壁型湧川開鐘の写しが販売されてます!
価格は150万円。
うーん、これはすごい。
三線は調べるとわかりますが、古三線や名器、名人の三線にはとんでもない額がつくだけじゃなく、弾き手 + コレクターによる争奪戦になっています。
賞を受賞する三線が売りに出ることはほぼないので、これはかなり珍しいパターンです。
三線関連の書籍をゆっくりと探し続けて、ようやくここまできました。
まずは主要書籍から。三線そのもの(楽器自体)が好きなかたやコレクター癖のある人はこれらの本はおすすめ。特に月刊うるまは廃刊になってるので、入手に時間がかかりました。このなかで、はじめての三線、三線100のコツはAmazonで、三線のチカラは那覇にある沖縄県立博物館の売店で購入しましたが、それ以外は全部根気よくヤフオクで手に入れてます。
なかでも素晴らしかったのが、三線のチカラ付属のCD。これは、盛嶋開鐘を筆頭とする各開鐘を使った古典演奏が収録されてます。これを聞くためだけでも買う価値あり。
次に、三線の教則本とCD、DVDです。
特に誠小こと登川誠仁さんのDVDト島袋正雄先生のDVDは必見。それぞれ民謡、古典の勉強になります。
CDは人間国宝の方々の演奏を収録したCD。古典を勉強している方向けですが、那覇国際通りの高良レコードで買いました。
教則本二冊は、この二冊があれば他は必要ないんじゃないかなって思います。2冊とももう廃刊なのでAmazonで高い値段で購入するか、ヤフオクで探すぐらいしか手がありません。
三線教室のリンク集を作りたいと思ってます。ぜひ皆さんの通っている三線教室の情報や、三線教室運営者の方はご連絡いただけるとありがたいです!
私個人で追加できる範囲はしていこうと思いますが、ご連絡いただけると楽になりますのでお願い致します!
三線教室をネットで探すと、情報が古くてリンク切れのサイトなどが多いです。
メールや電話で問い合わせてくださいと書かれ、Webサイトがない教室もしばしば。
どういう教室なのかが外から見ると全くわからないのです。よくわからない状況で問い合わせるのもなかなかハードルが高いです。某協会の関東支部に以前メールで問い合わせしたのですが、返信が来ず、というのもありました。
三線教室を運営されている先生方、必要であればこちらでWebサイトを作りますので、ご連絡ください。
最初に買った三線が気に食わなくて、起死回生の一発として手に入れた銘刈先生の与那城型。
当時は本当に何も知らなかったんだけど、結果的に銘刈先生と言えば与那城型という代名詞のような三線を手にいれることになり、大満足。
ただ、いろいろと思うところがあって、皮の張り替えを決断しました。決して破れたわけではないんですけどね。
そういう選択肢を考えたことがない人も多いのではないかと思い、ここに書きます。
三線の修理に関してはよく三線屋さんのサイトに書かれています。皮が破れたり、歌口の調整だったり。でも、壊れてなくてもヘビ皮を交換することで好みの音に変えられたりするわけです。いわばグレードアップってこと。
今回、銘刈先生作の与那城型のチーガーと蛇皮の張り替えに踏み切ったのは、音を好みの音に近づけたかったからです。
まだ完成はしてないんですが、薄手の皮を7部5厘ぐらいの強さで張ってもらってます。
そして、このタイミングで普通のチーガーから西平開鐘チーガーに変更してもらいました!
どんな音になるんでしょうね。
銘刈先生の江戸与那城型は盛嶋開鐘チーガーがつけてあって、やや個性的な音がするんですが、それが果たしてチーガーの効果なのか皮の効果なのかはさっぱりわかららないんですよね。。。
で、今回は江戸与那城型と同じ皮の強さをお願いしているので、もしかしたらこれでチーガーの差がわかるかも?
といってもヘビ皮は一つとして同じものはないですし、張りの強さは数字はあくまで目安であって機械的にできるものでもないので、正確なところは永久にわからないんでしょうね。
気分的なものが大きいんだと思います。
ティーガー変更のところにも書きましたが、演奏が発展途上であればあるほど楽器に愛着がわく仕掛けをしたほうが良い、というのが私の持論。より三線に手が伸びますしね。
今後もこういったパワーアップ改造はしていきたいと思います。
三線の胴巻き(ティーガー)ってみなさん満足されてますか?
私はどうもなんと言いますか、あまりしっくりこないものが多いなって感じてます。そもそも三線のプロは音にこだわってきにしていないかもしれませんが、下手だからこそそこはこだわりたい。
毎日持つ楽器をさらに持ちたくなるようにしたい。ということで、ティーガーを変更しました。生地は糸満市にある紅型(びんがた)工房にお願いして染め上げてもらい、それをみなみ三線店に持ち込んでティーガー化してもらいました。
実は今回のティーガー変更、もともとは伊勢丹で行われた物産展が事の発端。ここで、琉球ぴらすというお店が出店してました。この琉球ぴらすというのが実にセンスの良いTシャツなどを販売していて、そのなかでも特に気に入ったのが紅型作家の賀川さん。ネットで連絡先を探し、直談判しました。あまりこういう直接的なオーダーは受けてない方とのことで、いろんなタイミングがよかったのか、今回ばかりは受けていただけました。
みなみ三線店にあらかじめティーガーで必要なサイズを伺って、紅型工房で染め上げてもらいました。
ここで注意が必要なのは、ティーガーをつけるチーガーは実は微妙にサイズが違うとのこと。つける三線によって場合によってはジャストサイズにならないことがあります。
特に南風原型のチーガーは他の型に比べてチーガーが薄いので注意が必要です。
そしてティーガー化してもらった状態がこれ!
みなみ三線店さんのサイトを見ると、ティーガーの生地閉じ(生地の両端を生地で織り込む方法)と皮閉じがあるのですが、この優しい感じを生かすには生地閉じだと最初から決めていました。
この端の色を紫にするか、赤にするか、あるいは黒なんかの選択肢もあったわけですが、最終的に赤にしました。
みなさん、三線の胴巻き(ティーガー)って満足されてますか?
私は実は三線のティーガーっていまだにしっくりくるものがなく、探し続けています。すごく良い音でかっこいい棹なのに、どうしてもティーガーが気に食わないってことが多々あります。
最近は大量生産された安いティーガーがつけられてることも多く、どうも思うようなものに巡り合いません。
ということで、自分のオリジナルティーガーを作ることにしました。自分が納得いく形で。
今回作成するのは糸満市にある、とある琉球紅型(びんがた)工房に直談判し、ティーガーように染めてもらいました。
琉球紅型の型を使い、赤をベースにした配色で染め上げてもらってます。
これをいつもお世話になってるみなみ三線店さんにティーガー化してもらう予定です。
完成したらまたブログで公開しますね。
最近特に理由はないですが、バチに興味が湧いていろいろと調べたり入手したりしています。
腕がさほど良くないので物にこだわってなんとかしようという感じですね。
さて、バチを調べていくと、いろんな材質があることがわかります。なかでも高くて貴重なもので言うと象牙やクジラの歯なんかが出てきます。象牙のバチは私もとあるルートでなんとか入手したのですが(現在先端加工中で手元にない。写真左が象牙バチ)、ざっと弾いてみた感じ、値段が高い理由はただの素材の希少性だけな気がします。特段弾きやすくなるわけではなさそうです。音の感じは水牛のほうが好きかも。まだ加工して私好みになって手元に戻ってきてないので、まだ結論としてはやや早計かもしれません。戻り次第、感想を追記します。
そして感想を追記します(2015.10.1)
感想は、希少性にプラスして、象牙は重い。水牛より重い。これが最大のメリットなのかもしれません。三線はバチの重みで弾くと言います。特に古典なんかはそういう弾き方です。それには適度にバチの重みが必要です。
同じサイズでも、水牛より象牙のほうが重いんじゃないかな。一説では、象牙より鯨の歯のほうが重いようです。
三線教室はとにかく勉強になることがいっぱいあります。
そして三線教室に行って改めて思うことは、ああ、この三線って楽器は演奏人口が他のメジャー楽器に比べて少ないことが理由なのか、とにかく教え方が理論的じゃないな〜と思うことがしばしば。それは教室だけじゃなくてネットや教本に書いてある事柄も。
構え方(座ったときも立つ時も)一つとっても、大体の感じは聞くものの、実際に座りが良いポジションは自分で探す、という教え方をされる。もう一つ二つ別の角度からポイントを追加されるとわかりやすいんだけど、それがない。
今回サイト内に書いたバチの当て方も、実際こんな風には教えてくれない。弾いていると強制的に腕をねじ曲げられるだけなんです。
でも、うまい先輩方を見ている勉強になるし、下手な人の姿を見ていても勉強になるのが三線教室。
全く素人の方が入ってくると、そもそも四四工の読み方どころか調弦(チューニング)って何?から始まる人もいる。おお、本当にすべて最初の最初から習う気できたのか!と多少驚くけど、でもそれが当たり前なのかもしれないし、そこを手厚くしないと三線人口は増えないですよね。
このサイトも当初はギター弾きがその経験から三線の導入部を解説というスタンスで書いてきましたが、auのCMの楽譜を載せてから、楽器未経験の方も見られるようになってきました。そうなると、音楽の基本的なことを省いて記載することは混乱を招くかもしれない、と思い始めました。
なので、今回ウマの立て方を追加しましたが、最初の最初の最初も少し書き足していこうと思います。
これを買いてくれ!っていうことがあれば、教えてください。
9月4日(金) ~ 6日(日)にかけて、銀座にて沖縄の工芸店と題した工芸品の展示会が行われるようです。
三線も出るようで、先日沖縄三線製作事業組合に行った際に伺いました。そこで三線を物色するのは当然なのですが、それ以上に三線クリニックがあるのが今回注目な点です。
持っている三線の状態を診断してもらい、場合によっては調整が必要な場合もあるかもしれません。私は自分の三線持参で伺う予定です。
東京近辺にお住まいの方は是非行ってみましょう!
伐採が禁止され、その貴重さがどんどん際立つ沖縄本島黒木と八重山黒木。いまではカミゲン黒木も良質なものは少ないと言われ、どんどん希少になってきているそうです。
このままいくとどうなるんでしょうか?数年後にはカマゴンや縞黒檀が主流になってカミゲン黒木もなくなるかもしれないですね。
さて、そんななかでも最高峰と言われるのが沖縄本島産の黒木。伐採が禁止になっているにもかかわらず、たまに見かけることがありますよね。なぜでしょうか?
沖縄本島も八重山も黒木の伐採が禁止されていることは事実なんですが、たとえばいまから数十年前の伐採禁止になる前に伐採し、床下に保存してあったなんてケースがたまにあります。または家具や家の柱に使用していたものを再利用する、なんて話も聞いたりします。
そしてレアケースではありますが、家の庭にあったけど邪魔だったから切った、なんてものもあります。伐採禁止になったのに、そんな偶然から手に入ることがままあるんです。
この写真の原木は、みなみ三線店にお邪魔した際に撮らせていただいた沖縄本島の黒木。超レアです。
入手ルートはこのブログの通り。いやー、こんなことってあるんですね。いまでは普通に手に入れようと思ったらいくらになるんでしょう?
ましてや、本当に沖縄本島産なの?八重山黒木なの?ってのは結構あるようで、入手ルートが確かじゃないのに八重山黒木と称して売ってるものも多いようです。
この原木、三線として仕上げるのはしばらく先になりますが、この黒木での製作を予約してきました!
もう想像するだけで幸せです。シラタが多めな分、色がきれいに入りそうです。考えるだけでワクワクします。
ということで、三線職人さんと仲良くなると、こういうレアケースに出会えることもあるかもしれないですよ。
三線関連の本で演奏系(工工四とか)はいろいろありますが、結構絶版になってるのが三線そのものについて書かれた書籍。有名どころでは、沖縄県立博物館著の「沖縄の三線」という本があります。沖縄の三線屋さんのWebサイトの型の説明などはほぼこの本から出典されているのですが、この本がなかなか手に入らない。ヤフーオークションにも出てこない。
そんななか、以前から探していた一冊が偶然ヤフオクに出品されていたのを見て、速攻購入しました!いやー、ようやく手に入った!
手に入れたのは沖縄県立博物館著の「特別展 三線のひろがりと可能性展」という79ページの本。いわゆる沖縄県の指定有形文化財に指定されている名器が掲載、解説されています。三線を弾いている方であれば、五開鐘(ケージョー)の名を聞いたことはあるでしょう。その開鐘の写真などがずらっと掲載されています。
三線マニアには本当にたまらない一冊です。そして改めてびっくりしました。指定有形文化財に指定されている三線のほとんどが沖縄県在住の個人の所有物なんですね。五開鐘のなかでも筆頭にあたる盛嶋開鐘は沖縄県立博物館に所蔵されていますが、湧川開鐘や翁長開鐘、西平開鐘なんかは皆個人所有と記載されてます。うーーん、すごい!すごいけど直に見られないのが残念です。