三線ティーガー(胴巻き)を変更

三線の胴巻き(ティーガー)ってみなさん満足されてますか?

私はどうもなんと言いますか、あまりしっくりこないものが多いなって感じてます。そもそも三線のプロは音にこだわってきにしていないかもしれませんが、下手だからこそそこはこだわりたい。


毎日持つ楽器をさらに持ちたくなるようにしたい。ということで、ティーガーを変更しました。生地は糸満市にある紅型(びんがた)工房にお願いして染め上げてもらい、それをみなみ三線店に持ち込んでティーガー化してもらいました。


実は今回のティーガー変更、もともとは伊勢丹で行われた物産展が事の発端。ここで、琉球ぴらすというお店が出店してました。この琉球ぴらすというのが実にセンスの良いTシャツなどを販売していて、そのなかでも特に気に入ったのが紅型作家の賀川さん。ネットで連絡先を探し、直談判しました。あまりこういう直接的なオーダーは受けてない方とのことで、いろんなタイミングがよかったのか、今回ばかりは受けていただけました。


みなみ三線店にあらかじめティーガーで必要なサイズを伺って、紅型工房で染め上げてもらいました。


ここで注意が必要なのは、ティーガーをつけるチーガーは実は微妙にサイズが違うとのこと。つける三線によって場合によってはジャストサイズにならないことがあります。


特に南風原型のチーガーは他の型に比べてチーガーが薄いので注意が必要です。


そしてティーガー化してもらった状態がこれ!


みなみ三線店さんのサイトを見ると、ティーガーの生地閉じ(生地の両端を生地で織り込む方法)と皮閉じがあるのですが、この優しい感じを生かすには生地閉じだと最初から決めていました。


この端の色を紫にするか、赤にするか、あるいは黒なんかの選択肢もあったわけですが、最終的に赤にしました。




befor after

そしてここからがBefor/After。

ちなみに三線自体は銘刈春政先生作の真壁型です。写真左がBefore。これはよくある大量生産型の普通のティーガー。


右側が紅型ティーガーです。天キャップは生地閉じの素材と同じもので作っていただきました。最初は紅型生地で作る予定が、あまった生地で皮バージョンも作れそうとのことで、そちらに回すために天キャップには使用しないことにしました。


今回ティーガー変更して感じたことですが、以前よりもこの三線を手に取るようになりました。

私はまだまだ腕が未熟なので、この曲はこの三線でっていうよりも、気分的に好きな三線に手が伸びます。好きな三線=音もそうですが、やはり見た目も大事です。


前述の通り、下手だからこそ見た目やものにもこだわったほうがいいんじゃないかなって感じました。自分の好きな三線に自分でカスタマイズしていく。ティーガーが気に食わない方は、ぜひカスタマイズすることをおすすめします。