いろんなウマが売っているけど、音の違いはあるの?

三線を始めると細部を変えたくなってきます。バチを変えたり、弦を変えたり、ティーガー(胴巻)を自分の好きなものに変えたり。

 

で、マニアックではあるんですがウマを変えると音に影響がありますのでご紹介です。今回は最もポピュラーな竹製(150円ぐらい?)のウマと、ウマの骨で作られたウマ(1,500円)で試しました。

 

値段に10倍の開きがあるんで、牛の骨のウマが飛び抜けて良い音になってくれるといいのですが、果たしてどうでしょうか。ちなみにウマを変えても音がなりますが、バチを変えても音が異なります。

 

今回はスタンダードに水牛の角製のLLサイズバチで弾いてみました。

 

水牛の角製LL角バチと牛の骨製ウマ、竹製ウマ
水牛の角製LL角バチと牛の骨製ウマ、竹製ウマ

もっともポピュラーな竹製のウマ

こちらは、どの三線屋に行っても100%販売されている最もポピュラーの竹製のウマの音です。最も三線らしく、音の響きがすっきりしています。

 


牛の骨製ウマの音

こちらは宮古島の宮古木工芸で購入した牛の骨のウマ(大)。通常のウマより横幅が大きめです。弾いた感触ですが、竹に比べてかなり柔らかい音、角が取れた音に感じます。が、音源として聞いてみると大差がないようにも感じますね。弾いてる自分には全く別の音としてはっきり認識できるのですが、実際にはそんなに差がないのかも?!


ウマの違いによる音の差は?(結論)

最終的な結論として、私なりに以下の結論となりました。

 

・弾いてる本人には明確にウマの音の違いがわかる。牛の骨は柔らかすぎるぐらい角が丸い音に聞こえるため、柔らかめの皮張りだと柔らかすぎる感じがある。

 

・しかし、音源として録音すると、弾いてる時に感じるほどの音色の差を感じない

 

これは、銅の前側の振動で聞こえてくる音と、裏側できこえてくる音の違いかもしれません。

実際に自分で弾いた音で、前に出る音は自分自身で永久に聞くことはできないので、どう判断するか難しいですが、それでもやはりスタンダードなのは竹のウマだな、と感じました。

 

牛の骨のウマのほうが耐久性、強度ともに強いですが、竹のウマが値段、音的にもオススメです。

 

ちなみに、ギターショップに行くとピックケースで写真のような小さいトレイが売ってます。ウマの保管にちょうどよく、便利ですよ。




煤竹(すすたけ)という竹をご存知でしょうか?今ではあまり見かけなくなった茅葺の古民家などで使われている竹のことで、古民家の囲炉裏の煙で長い年月燻された竹のことをいいます。

その煤竹を使ったウマがあると聞き、買ってきました。
その名も、赤馬(あかんま)。なんと1,500円!

音の違いは後日アップしますね。
どちらかと言うと、角が取れた丸い音になります。皮を弱めに張ってる人よりは、キンキンした音を和らげるのによいウマ、という印象でしょうか。
豊見城市の吉川三味線店で購入できます。お店の場所は少しわかりにくいかもしれません。
ウマは高さが2種類(普通のウマの高さと、低めのウマ)、厚みが2種類(5ミリと6ミリ)の合計4種類あります。