三線 左手の使い方

左手の使い方について書きますが、すみません、正直左手に関しては書けることが非常に少ないです。


といいますのも、私自身、ギターをかなり長い年月やってまいりました。これをご覧いただいている方でギター出身者は同様だと思いますが、左手は何ら問題がないはずです。


ので、右手のように、そうか!と自分で納得して書くわけでもなく、今から20数年前のギター弾き始めの自分を思い出しつつ書きますので、あまり熱が入ってないかもしれませんがご了承くださいませ。



まず、基本となる親指の位置からいきましょう。これは流派(や教える先生)によって多少異なります。民謡の場合は大抵この位置に軽く添えます。大事なのは軽く添えることです。力強く握りません。

 

ギター奏者の方々は親指を握りこむ"Rock式握り"や早弾きの方は親指を棹の後ろに添えている人もいると思いますが、この位置に基本は固定します。

 

三線はポジション移動(胴側の高い音に手を移動させる)ことが極めて少ない楽器ですので、原則は親指はこの位置に固定と覚えておいてください。女弦の八、七などを弾く曲の際には、親指共々右側へスライドさせます。この七、八などを弾く際に右側へスライドさせた状態を中位(ちゅうい)と言いますが、それはまた別の機会に説明を。


上から見るとこんな感じです。写真を上から撮るために棹を並行にしているため無理があるように見えますが、実際には棹をナナメ45度ぐらいにあげるので、左手はほとんど力を入れないで持つ形になります。

 

そして、上手い人ほど力が入ってないように弾いてます。これ大事なことです。で、リラックスして持つには、右腕できれいに三線を固定する必要があります。左手を離しても棹が落ちない状態で固定できれば、自ずと左手はリラックスできます。三線教室でもリラックスした左手の動きを指摘されます。優雅に弾くというイメージを覚えておいてください。下の動画が一例です。こんな風に押さえてないような見た目で弾きたいものです。

 


そして、たまにこういう方がいるので念のために解説しますが、弦楽器というのは右手に近いほうの押さえた箇所の音がなります。


よって写真のように人差し指がぴーんと伸びてますが、これは弦を触っていても問題ないわけです。中指の音が出るので。

これが人差し指も鳴っちゃうと感じるのか、一音一音一本の指で抑える方がいます。それでもいいんですが、綺麗に見えないですよね。


右側の音が出る仕組みなので、押さえてる指より左にある指は弦の上にそっとおいて、綺麗な見た目にしましょう。


原則は人差し指、中指、小指の三本を使う

そして、最後に一番大事なことを書きます。三線は一部例外の曲もありますが、原則として人差し指、中指、小指の三本を使って押さえます。薬指は使いません。


ギター奏者の方は特にお気をつけください。人差し指、中指、薬指のパターンで慣れてる人が多いんではないでしょうか?


薬指はほぼ使いません。そして、人差し指と中指の間は開きます。三線がはじめての楽器の方は、なかなかこの開くのができないかもしれませんね。これはどの弦楽器も同じなんですがコツはなくて、ひたすら開く練習をする。ずっとやってるとこれが当たり前になります。練習あるのみです。


押さえるのは指の先端で

特にギターを弾いている方、弾いていた方はご注意ください。

 

三線を弾くにあたり、左手にギターと違う点が一つあります。画像に描いてある青い丸と赤い丸。これは、弦を押さえる指の場所です。

 

ギターは比較的指の腹を使って抑える(時と場合によりますが)のに対し、三線は指の先端で抑えます。指を立てて先端で軽く押さえる、という表現が一番近いと思います。

 

見た目にも音にもこれは結構重要なことなので、ぜひ覚えておいてください。人差し指も中指も小指も全て、指の先端で軽く押さえると、より三線っぽい音がでますよ。

 

うまい方の左手を見ると、全く力が入っておらず、押さえてないんじゃないの?ってぐらいに軽やかに押さえています。うまい人ほど左手がふわっとしているというか、優雅です。自分の左手を鏡の前などで確認しながら弾くことをおすすめします。