マッコウクジラの歯の三線バチ

後にも先にも、これ以上のバチをおそらく手にすることはないでしょう。


本当の一生もののバチを手に入れました。マッコウクジラの歯を使ったバチ、銘苅春政先生作です。


本日先生から受け取ったばかりなので重さは測っていないのですが、象牙のバチの1.5倍ぐらいの重さがあります。

普通の水牛の角のバチの体感で2倍ぐらいの重さでしょうか。


これで早弾きは筋トレが必要そうです。


そもそもは、私が象牙のバチを探していたことに端を欲するのですが、とある方に鯨歯の原木を探して銘苅先生に作ってもらったらどうだろう、とアドバイス頂いたところからはじまります。


マッコウクジラの歯も入手が困難なのですが、象牙よりは多少マシだろう、というところからスタートしました。

しかし、いざ探してみるとかなり希少だったんですけどね。


誤解を恐れずにいうと、マッコウクジラの歯自体を入手することはさほど困難ではありません。が、三線のバチ用に身の詰まった歯を探すことは非常に困難です。


これが実際の原歯の写真。直径が約19cmほどあります。これだけみると、8cmのバチが2本作れそうに見えますが、実際に中には多少の空洞があり、身が詰まっている部分は約15cmでした。


それでも、10cm以上身が詰まっているもので、太さがそれなりにあるのは極めて少ないです。私も卸屋さんに探し回ってもらってようやく手に入れました。その分相当の値段がしたんですが.....。


で、これを手に銘苅先生にお願いにあがったのですが、こんな立派なクジラの歯は今現在まず手に入らないと驚いてらっしゃいました。


写真をご覧いただければわかりますが、2色模様になっています。この少し褐色の部分が先生曰く強度が強いとのこと。白い部分は比較的柔らかいんだそうです。

 

なので、このような強度が強い部分で完璧にバチ先端部分が作れることはすごく珍しいようで、受け取りの際にかなり上機嫌にご説明いただきました。

 

こんな最高なバチはなかなかできないと銘苅先生が居合わせた別のお客さんに興奮気味に言われてたのを見て、改めて作って良かったとジワジワと喜びが溢れてきつつ、あまりバチの製作を好まれない銘苅先生に無理を言って作って頂いて申し訳なさと感謝の気持ちが入り混じって、よくわからない不思議な気持ちになりました。

 

ただ、なんでしょう、三線を手にいれるよりも高揚感がありました。こんなバチは二度と出会えないだろうと思います。これぞ家宝。


本当に無理を承知でお願いし、引き受けてくださった銘苅先生に感謝です。

 

ということで、今まで使ってきた象牙のバチはこのサイトで販売していましたが、早々と売れてしましました。



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コメント: 1
  • #1

    高尾實(たかおみのる) (木曜日, 31 1月 2019 14:11)

    鯨歯の撥、良さそうですねえ。私も高さ6cmくらいのものがあればと思います。