銘苅春政氏作 カミゲン黒木 江戸与那城型

カミゲン黒木 銘苅春政作 江戸ユナー

自身四挺目にして、三梃目の銘苅先生作の三線は派手な江戸与那城型。現在、この三線を一番弾いています。個人的にずっとこういう黄色の漆で仕上げられた三線が欲しかったので購入。一般的によく目にする三線は真っ黒かあるいは赤系の漆で仕上げられており、それはそれで良いのですが派手好きにはこの黄色がたまらなく心に響きました。

棹は黒いほうが良いし値段も高いということですが、他の二挺の銘苅先生三線はいずれも真っ黒に近いので、対局にあるこういうものが欲しかったのです。 

購入は2本目のつや消し真壁型と同じく沖縄県は南風原町のみなみ三線店。私が最も信頼している三線店です。今回はオーダーでもなく、すでに完成品として置かれていた三線なのですが、店主の枝川さんに無理をいってお願いし、チーガーを桃原製盛嶋開鐘チーガーに変更。ティーガーもみなみ三線店で一番人気の物を選び、派手な江戸ユナーに似合う派手な仕上げにしてもらいました。たぶん普通はしてくれないけど、二挺目の購入ということで多めに見てもらいました。

 

皮の張りは薄手で7分5厘。少し前はこんなこと全然わからなかったし、好きな音がよくわからなかったのに、みなみ三線店のYoutubeを見まくった結果、好きな音はやや弱めの薄手の皮に落ち着きました。銘苅先生の棹の製造年月日は平成21年(2009年)5月26日。

 

購入時は白太の黄色が生える一本でしたが、古典での使用がメインとなったため、現在は黒塗りのつや消しに変更。他の三線で古典も弾いているため、またいつかスンチーの黄色に戻すかもしれません。心の部分にひらがなで「ちむぬび」と書かれています。これは先生の話を伺っている時に、ちむ(心)を広く持ちなさいという話を伺い、頼んで書いてもらいました。