はじめて買った三線

14歳の頃から20年以上ギターを弾いてきた私にとって、弦楽器であることは多少馴染みはあるものの、三線の実物を見たことも触ったこともありませんでした。試しに弾いてみたかったものの、自宅近辺(東京都武蔵野市)に三線を買える店もなさそうだったため、まずはネットショップで購入することにしました。

 

とはいえ、ギターを長年やってきたこともあり、入門用の三線を購入すると音質が気になり、すぐに高いものが欲しくなるだろうと予測し、そこそこの金額の三線を購入しました。

 

匠の情熱三線 縞黒 独学13点セット


はじめて買った三線の音色

値段は¥95,000と結構高いものです。初めて触る楽器としたら高過ぎでしょう。初心者入門用であれば、15,000円前後であります。私の場合、ギターの経験からこのような選択をしました。ギターをはじめた当初、自分でも驚くほど熱中しました。中学生や高校生によくある、「ギターを弾けるようになってモテたい」という欲求も後押しし、上達のスピードは早く、より良いギターを手に入れたくなったものです。そんな経験から、

  • ギターが弾けたら比較的簡単に弾きこなせるはず
  • 弾けるようになったら音質が気になるはず

という2点から、安い入門用を一段飛ばし、中級品に手を出しました。


もう一つ。これは楽器に共通してるかもしれませんが、初心者用と名のつく楽器は、初心者が弾きやすいものという意味ではありません。しいて言えば、初心者が挫折しても撤退しやすい価格という意味です。私の持論ですが、初心者ほど高い楽器に触れたほうが良いと思ってます。全部が全部ではないですが、高い楽器は作りが良く、一般的に安いものより弾きやすい。イコール長続きしやすいと思うんです。


少し脱線してしまいました。とはいえ、三線は事前に調べても何が良いものなのかよくわからず、値段の違いや、どういう三線が良いものなのか不明なまま、ギターの感覚に合わせて何となく10万円前後のものを、と購入したのです。

はじめて買った三線のスペック

 買う前にはさほど確認もしなかった(見ても理解できなかった)スペックがこれです。


真壁型三線

棹・材質:縞黒 

棹・型 :真壁型(マカビ)

棹・塗り:人工漆スンチー塗り

胴:本皮一枚張り(ニシキヘビ・二番皮部分)

皮張り強さ:8分(標準)

■ カラクイ:スイムディ紫檀

■ 胴巻き:ベーシック左御紋・ブラウン

■ 弦:2号沖縄弦(テトロン材)

■ ウマ:黒檀製しっかりウマ

■ 糸掛け:ベーシック・ブラウン


いまであれば特に気にするスペック部分を赤字で表記してあります。

材質は値段と音質に影響があり、型は握り心地に大きく左右します(製作者によって異なりますが)。塗りに関しては本漆が良いと呼ばれますが、現在は人工漆が主流で、ほぼ本漆塗りは見かけません。

 

そして音色に一番左右するのは皮の質と張りの強さです。が、これも8分や7分というのは張る人の感覚値であって、明確な数値があるわけではありません。職人Aさんと職人Bさんの8分は異なります。

 

後からわかったことですが、三線の値段の大部分を決めるのは、棹(ギターのネック部分)の材質とその製作者の名前です。一般的に黒木(くるち)と呼ばれる木を使った棹は良いとされ、なかでも八重山産の黒木はほぼ手に入らないことから希少価値が加味され高値がつきます。八重山黒木の良材は100万円を超えるものもあります。私の買った最初の三線は縞黒と呼ばれる木材で黒木の一種ですが、カミゲン黒木(八重山黒木と同じ品種?)より安値のものです。また棹の制作は沖縄ではなく、ベトナムで作られたようです。誤解のないように書きますと、海外生産だから悪いという意味ではありませんが、沖縄の三線職人さんが作ったものではありませんでした。

  

この三線を買った当初はあまり良い音が鳴らないなぁなんて思ってたのですが、三線教室に通い初めて一年経った今弾いてみると、十分素敵な音がします。最初は単純に弾きかたが悪かったということですね。。。

でも、そのおかげで三線職人の最高峰、銘苅春政先生を知ることができましたたし、銘苅先生の三線を手にいれることができたのでよしとしましょう。