みなみ三線店


沖縄県立博物館・美術館館長賞受賞 三線 湧川開鐘写し
沖縄県立博物館・美術館館長賞受賞 三線
師匠 銘苅氏の三線
師匠 銘苅氏の三線

沖縄に数多くある三線店のなかでも、特に気になっていたみなみ三線店に訪問してきました。みなみ三線店の枝川さんは沖縄県立博物館・美術館館長賞を受賞された方で、その実力は確かなもの。この写真がその受賞作にあたる湧川開鐘の写しで、カラクイは昔風に先端が牛の骨でできていたり、細部にこだわりが見られる。この三線をちょっと弾いてみたい衝動にかられたけれど、非買品だし、ケースに入ってるしで最後まで言い出せず...。


枝川さんは三線製作の巨匠 銘苅春政氏に師事し、オーダーメイド製作を中心に作られてます。オーダー製作が忙しこともあり、ほぼご自身が作った完成品は扱われていないようです。ユシ木の低価格三線は売られていましたが、すべて沖縄県の他の製作者のものを仕入れての販売とのことです。初心者向けに探しに来られた方用なのでしょう。枝川さん自身はオーダーメイドに集中されているとのこと。

 

実はほんのわずかな時間だけ訪問させて頂く予定だったのですが、あまりにも枝川さんが気さくで良い人だったため、都合2時間ほど居座ってしましました.....。お忙しい中すみませんでした。

 

長居したにもかかわらず、嫌な顔一つせずに三線のいろんなコツやポイントを教えてくれが枝川さん。とても素敵な方です。

また、枝川さんご自身が三線奏者として琉球國民謡協会の教師免許を持たれて三線教室も開かれているため、音に関してこだわる方です。

枝川さん作の普段使いの三線を弾かせて頂きましたが、握り心地が素晴らしい!

 

三線は見た目もさることながら、いかに自分の左手にしっくりくるかが大事なポイントです。枝川さんの三線は、吸い付くようなフィット感がありました。

 

そして、私も琉球國民謡協会所属の教室に通っているからか?、みなみ三線店の作る音色が好きなんですよね。みなみ三線店のありがたいポイントでもあるんですが、Youtubeで過去の三線の音を撮られているので、参考にできます。古典、民謡の好まれる音色の違いもあるんですが、そこから先の詳細な音は言葉で伝え辛い。でも、そのあたりを汲み取って頂けるのが枝川さん。

ほぼすべて口コミでオーダーが入るというみなみ三線店ですが、買った人が他の人に勧める理由がわかる気がします。

 



銘苅春政氏作三線を手にいれるならココ

銘苅春政氏作 江戸与那城型 (みなみ三線店)
銘苅春政氏作 江戸与那城型

良い三線が欲しいと調べていくと、必ずその代表格として挙げられる銘苅春政氏。三線奏者のみならず、コレクターがいるほど多くの人を魅了する作品は、なかなか手に入りません。また、贋作が出回っているため、本当に銘苅氏作なのかは注意が必要です。ご本人に直接製作依頼しても、工房に山のように積まれた原木や棹を見ると、あ、無理だと一目でわかります。頼めますが、いつ仕上がるかわからない。


そこで注目したいのがみなみ三線店。店主の枝川さんが銘苅氏に師事していたこともあり、銘苅春政作の棹が結構あります。私が訪れた際は10本ほどありました。真壁、与那城、江戸与那城、知念大工など一通りの型がありました。銘苅氏ファンには贅沢な感じです。完成品として弾けるものは3挺で、残りは棹のみの状態。そのなかの真壁を手に入れました。本当は見た目が派手な江戸与那城を手に入れたかったものの、もともと家にある与那城と音色や握りも似ているため、細身の真壁に決定。

(追記: その後に結局江戸ユナーも手に入れました。完成品は残り1挺?)


いずれにしても、現在銘苅先生は棹しか作られていないため、塗り以降の行程はすべて販売する工房にて組み上げられます。そういう意味では、ここで買う銘苅先生の棹は音の大部分をみなみ三線店で作るわけですから、もはや銘苅先生の三線というより、みなみ三線店の三線なんでしょうね。

桃原の西平チーガーや盛嶋チーガーも扱われてますので、銘苅先生の棹と盛嶋チーガーを組み合わせて、なんてのも面白いかも。

(追記: 江戸ユナーは盛嶋チーガーで合わせました。詳細はこちらに。)




住所 沖縄県島尻郡南風原町字宮平452-13
営業時間 9:00 ~ 17:00 
定休日 土、日、祝日は定休日
電話番号 098-888-6191
URL http://m34t.com/